「冷え性」皆さんはこの言葉を知っていますよね?
男性も女性も冷え性にはなりますが、特に女性は深刻化しやすいと言われています。
それは、男性に比べて女性の方が筋肉量が少ないためです。
女性の大敵といっても過言ではない「冷え」。
原因は何?なぜ?どこから?対処法は?こんな疑問をお持ちの女性のみなさん!
お待たせしました。今回は冷え性の原因と対処法を調べてご紹介していきたいと思います!!
冷え性の原因を探る前に、人間のからだがどのように体温調節を行っているのかメカニズムを覗いてみましょう!
人間が体温を保つ仕組みを知っていますか?
人間は「恒温動物」と言われています。
人間は他の動物と違い、体温が大きく変動することがなく、気温が変化しても一定の体温を保とうとする生き物です。
例)
・冬場・
冬、寒さを感じたら皮膚から脳の自律神経へと情報が伝わり、そこから体温を一定に保てるようにと指令が出されます。
指令の順番として、
①血管を縮めて血液をあまり流さないようにする
②皮膚の表面温度を低温に保つ
③からだの中の熱を外に逃がさないようにする
寒いとからだが震えますよね?それは筋肉を動かして体温を上げようとしているからです。
・夏場・
夏、暑さを感じた際も冬場と同じように指令が渡ります。
①血管を拡張し血液をたくさん流す
②皮膚の表面温度を上げる
③汗をかくことで熱を体外へ逃がす
人間の体はこのように絶えず温度調整を行なっています。
この体温調整機能が上手く機能しなくなると冷え性を引き起こすと言われています。
それでは、「冷え性」を引き起こすのにはどんな原因があるのでしょうか?
冷え性の原因
冷えの原因は様々なので、冬・夏と関係なく冷え性は起こります。
手足の先端が温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚があることを冷え性と呼びます。主な原因としては次のことがあげられます。
原因①「自律神経の乱れ」
生活習慣の乱れやストレスが原因で、体温調整を行う自律神経に上手く指令が渡らず、からだの末端が冷えていくため冷え性につながっていきます。
また、常に室内にいる方は空調の温度に慣れてしまい、外との気温差が激しくからだがついていけないため自律神経の機能が乱れてしまいます。
夏場の冷え性も室内の空調が原因と言われています。
原因②「皮膚感覚の乱れ」
締め付けの強い靴下、下着、靴などを着用すると、血行が悪くなります。
そのことが原因で「寒い」と感じる皮膚感覚が少しずつ麻痺していきます。
そのため、体温調整の指令が上手く出せずに冷えていってしまいます。
原因③「筋肉量が少ない」
女性は男性に比べて筋肉量が少ないのは世間一般的にも言われていますね。
運動によってでてくる汗、血流量が少ないことも女性の冷えへと繋がっていきます。
また、女性に限らず運動不足の方も筋肉量が少ないために冷えやすい体質となっています。
運動不足は冷えの原因となるため、対処するために生活の中に適度に取り入れていきましょう!
原因④「ホルモンバランス」
ストレスを溜めていたり、更年期になっていくと女性の心身をコントロールするホルモンバランスが崩れていくのも、冷えへの原因となります。
血行の悪化などを促進することがあるために冷えが生じていきます。
原因⑤「栄養の偏り」
栄養バランスが偏った食事を続けていると、タンパク質や脂質、炭水化物とそれぞれの栄養を熱に変えていくビタミンやミネラルが不足してしまい、冷え性へと繋がっていきます。
食事バランスも冷え性への原因となります。しっかりと対処していくためには、バランスの良い食事を心がけましょう。
人間のからだが冷えていく原因として、気温だけではなく、ホルモンバランスや自律神経の乱れなど、精神的なものも関係があるようです。
体が冷えるとどんなことが起きる?
冷え性になると起きるからだの変化はどんなことがあるのでしょうか?
冷え性になると手足の先が冷たくなります。この症状は一般的によく知られていますがその他にもからだには変化が出てきます。
・足のむくみ
・胃の不調(便秘や下痢)
・トイレに頻繁に行く、膀胱炎
・肌荒れ、かさつき、くすみが出る
・腰痛、頭痛など
・蕁麻疹、アトピーなどの皮膚疾患
冷え性になると手足が冷えるだけではなく、これだけのからだの変化があるようです!
人によって症状の現れ方はそれぞれですが、冷え性を防ぐためにも早めに原因を探り、対処していきましょう!
冷えのタイプ~あなたはどのタイプ?~
様々な原因からくる冷え性ですが、みなさんはタイプがあることをご存知ですか?
大きく分けて4つのタイプがありますのでご自身がどの冷えタイプか確認していきましょう。(チェックが一番多くついたタイプが自分の冷えタイプとなっています)
【末端冷え性】
1.からだの末端(手足)が冷たい
2.手足の爪が折れやすい
3.タンパク質をあまりとらない
4.運動をしない
5.ストイックなダイエットをしている
【内臓冷え性】
1.筋肉量が少ない
2.胃が弱い
3.生理痛が重い
4.脚がむくみやすい
5.比較的薄着が多い
6.真夜中にトイレに頻繁に行く
【ほてり冷え性】
1.からだの末端(手足)が冷たい
2.顔がほてりやすい
3.短期
4.眠りが浅く何度も起きてしまう
5.不規則な生活習慣
【全身冷え性】
1.胃が弱い
2.肩が凝りやすい
3.平熱が36℃以下
4.朝、なかなか起きない
5.汗をかきにくい
みなさんはどのタイプに当てはまりましたか?
ご自身の冷え性タイプを把握して対処をしていきましょう!
冷え性の対処法ってあるの?
冷え性になる原因があればもちろん、冷え性の対処法もあります。
対処法は大きく分けて6つ。対処法をしっかりと把握していきましょう!
対処法① 栄養バランスを考える
人間のからだは37度より低い温度のものを摂取すると体熱放射を少なくし、体温を上げていきます。
また、反対に37度より高い温度のものを摂取すると血管を拡張させ体熱放射を増やし、体温を戻そうとする仕組みがあります。
こうしたからだのメカニズムを良好に維持するためには、栄養バランスの取れた食事がとても大切になってきます。
からだを温める食べ物と冷やす食べ物をバランスよく取り入れていきましょう。
見極めるポイントは、
1.育つ環境(南国?寒い国?)
2.地面の下、上どちらで育つか
3.発行しているかどうか
4.色、形、成分、味(暖色系、寒色系・丸い?細長い?)
4つのポイントで野菜や肉類、調味料を見極めていきます。
それでは、具体的にどんな食べ物がからだを温めるのか、冷やすのかを見ていきましょう。
〈からだを冷やす食べ物〉
野菜・・・・トマト、レタス、キュウリ、ナス、ホウレンソウ など(夏が旬で南国育ち、寒色系、水分が多い野菜)
果物・・・・バナナ、柿、梨、メロン、スイカ、パイナップル など(夏が旬で南国育ちの果物が多い)
飲料・・・・麦茶、コーヒー、牛乳、豆乳 など
調味料・・・お酢、植物油
〈からだを温める食べ物〉
野菜・・・・ニンジン、大根、カボチャ、玉ねぎ、イモ類、しょうが など(冬が旬、寒冷地育ち、暖色系、水分が少ない野菜)
豆類・・・・大豆、小豆、納豆、黒豆 など
肉、魚・・・鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐ など
調味料・・・味噌、ニンニク、コショウ、シナモン
食事も冷え性の原因の1つ。
これらの食材をバランスよく調理し、冷えの対策をとっていきましょう。
対処法② 温度調整のしやすい服装
女性の洋服は、薄手のものが多いですよね?おしゃれを重視するとより薄着になる傾向が強くなります。薄着をすると冷えにもつながっていきます。
服装1つで冷え性を引き起こす原因となりますので、しっかりと対処して行きましょう。
指先や手足などのからだの末端が冷えるからといって末端を温めても冷えは対処できません。からだの中心の熱を手足に届ける工夫が必要です。
例えば、下着。
面積の広いものを着用し、からだの中心の深部を温めると熱放射が増えます。
すると、からだの末端である手足への血流も増えるので温かくなります。
からだに直接触れる衣類は吸湿性が良く乾燥しやすい素材のものを着用することで、体が温まりやすくなります。
綿の素材は乾燥しにくく、汗が冷えにくいので冷え性対策に向いていません。
最近の洋服は保湿や速乾といった機能性の高いものも出ているので上手にファッションに取り入れて対処をしていきましょう!
対処法③ 適度な運動
生活の中に運動を取り入れていき、筋肉量を増やしましょう。
「筋肉量が少なく、からだの熱をつくることができない」
「血流が悪いため熱をうまく運ぶことができない」
これらの現象は普段から運動を取り入れていけば対処することができます。
からだの熱は6割が筋肉によって作られていると言われています。
背中・お腹・お尻・太ももなどの大きな筋肉を鍛えていくと冷え症の対処法となります。
運動不足も原因の1つ!生活に運動を取り入れていき、筋肉をつけていきましょう!
対処法④ タンパク質をとる
食事をして摂取したエネルギーの約8割は熱になります。
しかし、食事の量が少なかったり胃腸が弱く栄養の吸収が悪い場合は、熱産生が不足し体温を低下させてしまいます。
タンパク質は、食事をした後に安静にしていても代謝量が増大する「食事誘発性産熱量」が最も多い栄養素となっています。
タンパク質は、動物性たんぱく質(肉・魚・卵・牛乳に多く含まれる)と植物性タンパク質(大豆・穀物に多く含まれる)の二種類があります。
両方をバランスよくからだに摂取することで冷えの対処方法の1つとなります。
対処法⑤ 長時間の入浴は逆効果
日本人は湯船につかる習慣があります。入浴はからだを温めるために効果的な方法の一つですが、長時間の入浴は逆効果になってしみます。
一般的に冷えに効くお湯の温度は40~42度が良いと言われています。
全身浴をすることで冷えを改善するだけではなく、筋肉をほぐしせるため、からだにはとても大切な時間です。
しかし、入浴が長くなるとのぼせることがあるため、5~10分程度を目安にすると安全かと思います。
短い時間でもからだは十分に温まりますので長時間の入浴は控えましょう。
対処法⑥ アルコールは控え目に!
アルコールの中に含まれているアセトアルデヒドが拡張させるため、皮膚から必要以上の熱が大量に放射されます。
そのため、アルコールを摂取しすぎてしまうと体温が低下しやすくなるので、飲みすぎには注意です!
対処法⑦ 飲んで温まろう!
栄養バランスをとることも大切ですが、飲み物を使って冷えを対処することもできます。
からだの芯まで冷えて寒い!そんな人はこんな飲み物を飲んで冷えを対処していきましょう!
〈紅茶・プーアル茶・ウーロン茶〉
製造過程の中で発酵されている飲み物です。
発酵されている飲食はからだを温める役割をしてくれます。
〈タンポポ茶・タンポポコーヒー・ごぼう茶〉
タンポポの根を使用してつくられたお茶です。ごぼう茶を含め、土の中で育ったものから作られているため、からだを温めてくれます。
〈ココア、黒豆茶、赤ワイン〉
血管拡張作用のあるポリフェノールが働き、からだを温めてくれます。
〈ショウガ湯、ショウガ紅茶〉
ショウガの中に含まれているショウガオールという成分が芯からからだを温めてくれます。
生活の中に様々な対処法が隠れています。食事に運動と冷えの対処法は普段の生活の中でも簡単にできる方法ばかりでしたね!
冷え性についてのまとめ
冷え性は普段の生活習慣が原因で引き起こる症状です。
対処法をしっかりと把握していき、からだを冷えないようにしていきましょう!
冷え性をあなどってはいけません。
あなたの冷え性の原因はなんですか?原因を探って対処することで、冷えの知らない健康的なからだを手に入れることができますよ。
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